ガラス表札のなかで色ガラスを組み合わせて作る表札は個性・イメージなどを伝えるもっとも良い表札といえます。色ガラスを組み合わせる技術がガラスフュージングです。
ガラスフュージングは様々な色ガラスの板をカットし、組み合わせた後、高温でガラスを溶かし一体化させる技術です。
ガラスは高温で柔らかく、温度が下がると硬くなります。ここがガラスフュージングではとても重要なガラスの特性といえます。
高温の柔らかいときに様々な色ガラスを組み合わせた場合、接しているところも自然となじみ、冷えても離れなくなります。ガラスフュージングは文字通り、溶かす技術です。
ガラスは自然界には存在しないものです。近い物は黒曜石とよばれるものがありますが、透明なガラスは人工です。
様々な種類のガラスが多くの成型方法で作られています。このときの成分により硬いガラスや柔らかいガラス、そして、多くの色ガラスとして作られます。
どんなガラスでもよいのか・・・
ガラスフュージングでもっとも重要なポイントです。ガラスには多くの種類があります。ガラスの成分により特性も変わってきます。従って、どんなガラスでも綺麗なガラスフュージングが出来るわけではありません。
ガラスの特性のうち、ガラスフュージングでもっとも大切なのは膨張係数です。
膨張係数とは何か?膨張係数とはガラスに温度をかけたときにどの程度膨張するかを表す数値です。膨張係数が異なるガラスを高温にした時に同じ大きさだと大きくなるガラスとそれほど大きくならないガラスがあり、大きくならないガラスも柔らかいので大きくなるガラスと同じ大きさまで引き伸ばされます。
高温のままだとそれでよいのですが、この状態で低い温度になると大きく膨張したものは小さくなろうとしますが、無理に伸ばされたガラスはそれほど小さくはなりません。従って、ひずみや亀裂となってしまいます。
膨張係数をあわせることがガラスフュージングの基本となることがお分かりいただけたと思います。
ガラスだけ注意をすればよいのか?
ガラスフュージングで大切な設備として炉があります。陶器でも炉はかなり大切な設備ですが、ガラスフュージングではそれ以上に気を使う設備といえます。
当店では電気炉を使っています。小・中型の電気炉です。ガラスフュージングに使う炉では温度管理が重要です。小さな電気炉でも出来ますが、安定性を考えると少し大きめ(中型)程度が良いです。
ガラスフュージングではどんなものを作るかで様々な温度パターンが使われます。
当店はガラス表札ということで比較的、ゆっくり温度を上げて、ゆっくり冷ましています。ゆっくりということは時間もかかるわけですが、いくら膨張係数を合わせたガラスでも急激な温度変化はガラスにひずみや亀裂を生じる原因となります。
長く使っていただくガラス表札では、ゆっくりゆっくり仕上げてひずみの少ないものが良いです。ちなみに、当店ではガラス表札のベースだけでも約2日かかります。
温度管理はコンピュータを使ったデジタル管理。ガラスフュージングではわずかな温度の違いや時間がことなるとまるで違うものが出来てしまいます。確実な温度管理をするためにコンピュータを使っています。ガラス表札のベースを作るには比較的大きい電気炉ですが、コンピュータでの温度管理とヒーターの能力で炉内温度はほぼ均一な部分が広いです。これもガラス表札がきれいに出来るポイントになっています。
ガラス表札のベースとなるガラス板ですが、多くの経験と知識から安定したガラス表札ベースを作れるようになってきました。これまでの実績から使用中の破損・亀裂発生は0です。これからもよりよい表札をお届けできるように努力していきます。
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